私は小さな頃から夢をよく覚えているほうでした。
小学、中学、高校と一緒に登校する友人に今日見た夢の話をほぼ毎日する迷惑な子供でした(笑)。
今思えば、なんて優しく我慢強い良い友人だったことでしょう。
私の見る夢はとにかく鮮明で、起床した後も記憶に残っていたのです。
いまでも覚えている夢があります。
どうして今も覚えてるかというと、何度も何度も同じ夢を見ていたからです。
夢の内容を忘れた頃に同じ夢をみるため、すっかり記憶されています。
そんな夢が二つあるのです。
一つ目は大きな屋敷にいて私は誰かに追われています。全速力で走って逃げていて、畳の上を必死に逃げて目の前の襖を開け走り、また次の襖を開け逃げる。
ついに庭が見えて、池を飛び越えようとして。そこでいつも目覚めるのです。
その庭は美しく奥には竹林が見えていました。池はなんとか飛び越せるくらいの大きさ。
この夢を見るたびに、私は城のように大きな屋敷の中を逃げまわり、池を飛び越える時に死んだのではないかと思っていました。
前世で本当に経験したことなのではと思うのです。
自分自身の服装や、他に現れる人物はないために時代背景などはわからないけれど、一度も行ったことのない場所だし不思議です。
いつか、京都や奈良、金沢あたりを旅をした時に、夢に出てくるお屋敷を偶然に訪ねられたら嬉しいと思っています。
もう一つの夢は現代です。家の中にいる(知らない家。でもいつも同じ家。)と、大きな音がして驚いて外に出ると近くにヘリコプターが墜落している夢です。
もうもうと煙が立っていて、人々が集まってくる。玄関を出て、庭を抜けて道路に出ると左手にある道の先にヘリコプターの尾翼とプロペラが煙の中に見えるのです。
その物音の大きさや、黒い煙が立ち上る様子や、人々の驚きながら集まってくる様子、声がいつも同じです。
私の人生の中で、本当にこんな出来事が起こるのではないかと思って生きてきました。56年生きてきてそんなことはなく良かった。
夢の中では「あれ?また同じ夢を見ている。」と見る度に、私は眠っていながら思っていました。
私は大人になってから数名の友人に、何度も同じ夢を繰り返し見るか聞いたことがあります。
夢は見ない人、見ても起床して直ぐ忘れる人が多い中、「あるある。」と言う人もいてホッとしたことがあります。あると答えた人は私と同じく前世と関係あるんじゃないかと思っていました。そう思うよね。なんとなく。
今では起床後も覚えている夢が減ってしまい、覚えている時はベッドの中ですぐ夢占いをします。
いいことが書かれていると嬉しくなり、悪いことが書かれている時はそんなことないと割り切ります。
幼い頃の私と同じく、次女は夢をしっかり覚えているらしく夢の一部始終を語ります。
私は私の友人のように、飽きもせず聞いていられず私に似てしまった娘の顔をフンフンと眺めています。夢って不思議で面白い。
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