78才の母が手首骨折しちゃったよ。

最近のこと

今週、離れて1人暮らしをしている母(父は7年前に他界)から「滑って転んだら左手首が痛くて腫れちゃった。どうしたらいい?」と電話がありました。

腫れている??状況を確認すると折れていそうだなぁ。。と思い、すぐに整形外科へ電話して診てくれるか聞くようにとアドバイスする。

すると、「どこも診てくれないと言われた。」と。え?!診てくれないとはどういうか??と尋ねると、町に2件ある整形外科のうち、1件は午後から休診で医師がいない、もう1件は今日は医師がいない曜日なので1時間先の町へ行って下さいと、言われたと言うのです。

なんという恐ろしい町なんだ、住人の半数以上が老人なのにと驚く。

心配して一緒にいてくれた母の友人の協力を得て、応急手当てを指示。やってもらった。

ありがとうございます。いつもサポート感謝です。

母は電話越しに大きな声で「痛みは我慢できそう。ちょっと痛いけど我慢できる。大丈夫、大丈夫。心配しないで!!明日朝には病院に行くから!」と強い口調で私に言い放つ。

我慢強い母の「ちょっと痛い。」は、ちょっとではないと、わかっているが手持ちの痛み止めの種類と量をとりあえず確認。役に立ちそうな薬はそろっていた。

それでも、後になにか後遺症が残ることがあっては困るな・・と思う。

そちらへすぐに向かおうか?と言っても、「来なくていい。大丈夫だ。心配するな。」の一点張りで、甘え下手の母であるから私は諦めた。

なんだか悶々として、夜も心配であまり眠れなかったが翌日は仕事へ出かけた。

よその老人(患者さん)には優しい言葉をかけられるのに自分の母親が手首を骨折している(おそらく)のに、あまり優しい言葉をかけられず、そばにもいられない、なんとなく後ろめたい気持ちでいると母から「やっぱり、骨折れていたの。ギプスを巻いたよ。大丈夫。」と連絡がきた。

ここで、ようやく「迎えに行くから、しばらくはウチで過ごしたら?」と娘らしい言葉をLINEしたのに、またしても「大丈夫だから。利き手じゃないから大丈夫だよ。アンタに迷惑かけたくないから。」と拒絶される。

これは私って嫌われているのか、何なのだろう?意味がわからない。

母はいつもこんな感じだ。

「子供には迷惑をかけたくない」と言う。

だがしかし、そんなのは無理な願いだ。困ったことがあれば、家族にチカラを借りる。助けが必要なんだもん。父が亡くなってから母は色々と病気をした。今だって家族のチカラが必要なはずだ。

夫が病気の時には母は私達家族を助けてくれた。それなのに、母は毎回その言葉を繰り返す。助けてもらった私は母にとって迷惑だったのかと思ってしまう。母は絶対にそんなこと思っていないとわかっているのに。

「迷惑をかけたくない」言われるほど私はイラッとする。1人で何ができるのか?この拒絶は何なのか?

今回は言わせてもらうぞ!!私を頼ってきたら、絶対にこのモヤモヤを言うぞ!!!と、左手首骨折した78才の1人暮らしが不自由でギブアップするのを待つことにした。

ギプスを巻いた翌日にあっさりと、「やっぱり、お世話になるわ。」と連絡あり。

親子って難しい。以前は一緒に暮らし、育ててもらった。

でも、いつしか離れて暮らす時間が育ててもらった時間を遥かに超えている。

今は暮らす世界が全く違う。全然、価値観が違っている。

今、私達親子が共通するものは何だ?共有できるものは何だろう?

私は母親にとっては子供で、我が子達にとっては親である。いつも距離感が難しいと思っている。

今日、母は手首が回復するまで我が家で暮らす準備をして、やって来た。

少しだけでも、関係性が温かい方向へと向かうといいな。

親子の距離感について、ヒントが見つかるといいな。

母の左手首のギプスが取れて動くようになるまでに変われるかな。

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