腹膜透析(APD)と食事

家族の病気サポート録

腹膜透析を開始するにあたり、改めて栄養指導がありました。

腹膜透析を始めたら、それ以前より食べられる物が増えるよ~と知り合いの看護師さんから聞いていたので楽しみにしていました。

すると、なんと‼想像以上で「ホント?いいんですか?」の連発でした。

① タンパク質は制限なし。むしろ、やや多く摂りましょう。

ここ数年、食事=蛋白制限といっても過言ではなかったのです。低蛋白米、低蛋白パン、低蛋白蕎麦など諸々をネット購入していました。そのお値段の高いことといったら・・・。しかも、パサパサ感があり美味しくないモノでした。他の家族がゆめぴりかを食べていても、夫は我慢でした。一緒にゆめぴりかを食べれるよ~良かったね。そして肉だって魚だって、乳製品だって、豆腐だって食べたいだけ食べられるんだね~良かったね。と、大喜びの私達。カルシウムは透析で失われるので多めに摂るようにと言われました。牛乳やヨーグルト、チーズもいいんだね。

②カリウムの制限もなし。普通の範囲で食べてください。

カリウムも⁈野菜の下茹でなし、生野菜を普通に?果物もバナナも・・いいんですか?と何度も聞き返してしまいました。バナナが好きな夫はずっとバナナとは疎遠になっていたので、また食べられる。良かった。夫が好物を我慢しているから、家族が大好きバナナは、家に登場することがほぼなくなっていました。

③塩分制限だけは現状維持で頑張りましょう。

いや、塩分制限なんて私達家族としての常識ですよ。減塩はもう8年近く超えていて、日常です。減塩製品はスーパーに増えてきていて、価格も下がってきていますし。夫のためはもちろんですが、家族みんなの減塩生活ですから続けていけます。

④摂取カロリーを少し増やしましょう。

蛋白質の制限がなくなれば、摂取カロリーも上がると思うが、痩せているのでカロリーを増やしてOK。貧血が続いているし、夜間の透析で体力も奪われるかもしれないのでバランスの取れた食事をカロリーを上げて摂ることが大切だね。

⑤水分制限は今のところありません。

透析患者は水分制限があるイメージでしたが、現在は浮腫みなど強くなく血液結果も問題ないため制限はないそうです。大量に飲水することはしないし、普通にしていていいそうです。良かった。

そして、夫が質問したのが・・「お酒は飲んでもいいんですか?」

管理栄養士さん、ニッコリ。「いいですよ。」

長い間、アルコールを控えていたのでスッゴく飲みたいというのではなく、仕事で飲む席があったらいいのかとの疑問だったそうです。でも、良かったね。

腎臓機能が低下してきて、原因が抗がん剤治療の副反応として両腎がどんどん硬く小さくなっていく状態が分かってから約8年。

食事制限をどう頑張っても、落ちていくモノをどうすることも出来ないと心の片隅では理解していたけれど、あがいていた私。少しでも、悪くなるスピードを遅くできたかのかな。それとも、食べたいモノを食べられず我慢させていたこと意味がなかったのかな。

答えはよくわからないけれど、両方の腎臓がここまで耐えて頑張ってくれた。

そして、これからも腎臓にはまだまだ働いてもらい、サポートを腹膜がしてくれる。

あとは夫がストレスの少ない、体力温存生活をしてくれるのを願います。

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