腹膜透析開始から2年の今。

家族の病気サポート録

夫が腹膜透析を開始してから2年経ちます。幸い腹膜炎などなく過ごしています。

時折、チューブの刺入部に炎症を起こし抗生剤内服することがあります。炎症は刺入部の痛みと赤く脹れがみられ熱感があります。発熱はないこともあります。排液の異常なく、早い時点で受診し難を逃れています。

昨年10月の投稿時の後、他の病院で循環器科の専門医の検査を受けると、左心室が動きが悪いためアチコチに水が溜まっていることを告げられました。動きが落ちている原因としては白血病治療時の抗がん剤による副反応ではないかと説明されました。それを言われると言葉が出ません。

医師は動きを促す薬を内服して様子をみましょうと内服薬を処方してくれました。

心臓に負担をかけることが出来ないことがわかり、腎臓の担当医は腹膜透析ができなくなった時に血液透析への移行を考えていたが、血液透析は心臓に負荷がかかるため、それが出来ないことがわかったので腹膜を長く使えるようにしましょうと淡々と話しました。

厳しい水分制限が始まりました。全ての水が抜けるまでは1日500㎖、抜けてからは700mlの制限です。摂取量が多いとその分、水分を引く必要があり濃度の高い透析液を使用しなければならない、濃度が高い透析液を使用すると腹膜が傷んでしまう。腹膜が傷むと透析できなくなくなるのです。

本人が一番理解しているのですが、1日700mlの水分制限は大変きついことです。私は横目で最近、摂取量をオーバーしているのではと思っても厳しく言えません。相変わらず、私に口出しされる事を嫌います。

難しいことです。濃い味つけの食事は喉が渇くので気を付けています。部屋の乾燥も避けるようにしたり。本人へは飴やガムを薦めてみたり。出来る事は他にないのかな。

前回の食事に関する誤解は担当看護師さんへ状況を説明し栄養指導をして頂けたので、ご飯量は200gで高蛋白食の必要性を理解できたようです。今後も担当看護師さんにチカラをお借りするつもりです。

心臓の筋肉へは内服薬の効果がみられていると言われています。定期的に循環器科を受診することになって一安心です。

昨年10月に二人目の孫が産まれました。上の2歳の孫は可愛い盛りです。ジイたんを大好きです。透析準備をする様子を動かず見守り「ジイたん、メイメイさんしてる。」と透析の器械の案内役に現れる羊さんを見て話す姿は本当に愛らしいです。先日、この先の生活の話を二人でした時に「○○ちゃん(上の孫の名前)は俺のこと覚えててくれるかな?」と言ったけど仕事を無理せず、今のまま生活すれば長く一緒に過ごせると思うよと願いを込めて答えたら「そうか。」と言ってました。

夫は白血病治療の始めから、とにかく普段通りの生活へ戻る事を目標にしていました。

いま、私が早期退職してもいいのではと言っても本人の生きたいように決めるとわかってはいたんですが、ストレスや疲労の少ない生活を選ぶことも体をいたわる事になると話しました。

しかし、60歳になる今年もいままでと何も変えず生活していく事を決めたそうです。

普段通りの生活が出来る事の幸せを、大きな病気をして命と深く向き合った人は知っている。

夫も息子もそうです。私にはハラハラしながら、応援することしかできないのですね。

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