腹膜透析 スタートからの1か月の生活

家族の病気サポート録

夫が自宅で腹膜透析をスタートして、もうすぐ1か月です。慣れない生活に不自由するのではないかと夫も私も考えていましたが夫曰く、それほどではないそうです。

①以前、記事にした夜間排泄についてですが結局、器械を乗せたワゴンごとゴロゴロとトイレ前まで移動しています。ワゴンはテルモさんが準備してくださったスチール棚でキャスター付き。棚が2段あり、下の段には排液タンク、上段にはマイホームぴこが載っています。サイドには透析液の袋が3つぶら下がっています。

延長コードを付けて、衝撃で器械やタンクが落ちたりしないようにホームセンターへ行き、ワゴンに取り付けられる柵を購入しつけました。我が家は段差なくトイレまで行けますのでワゴンをひいて、トイレのドアを開けて便座に近づける安全な場所まで連れて行っているそうです。さすがにドアは閉められないのですが、私と2人暮らしなので問題はないです。

②食事についてです。退院時に病院の栄養士さんから、塩分制限以外は退院後はしなくていいと言われて喜んだ私達。

帰宅してからは低蛋白米から普通の米へ変更、むしろ蛋白質は多く摂るようにと言われたので肉や豆腐など心おきなく食卓へ出したのです。カリウム制限で食べなかったバナナももちろん意気揚々と買いました。

ところが、透析開始初の通院日。血液検査でカリウム値が今まで以上に高値になり総蛋白値も思ったほど下がっていなくて驚きました。私達は透析開始したら、劇的に総蛋白値やカリウム値が下がると思っていたのですから。

浅はかでした。あまりの嬉しさに冷静さを失っていました。考えてみたらそうです。内服薬でカリウム値をコントロールしている最中なんですもん。そりゃあ、そうですよね。低蛋白食や低カリウム食を続けていて、透析をしてどう変化するのかをみてからの食事の変更ですよね。

栄養士さん、私を試しましたか(笑)。

・・・というわけで、慌てて食事を以前の蛋白とカリウムと塩分制限食に戻しました。次の血液検査が楽しみです。透析開始して減った薬もあります。血液中の毒素を排出するための炭の薬と、尿酸値を下げる薬です。尿酸値はグッと低下していました。でも薬を減量しただけですので、大喜びしてはいけませんね。

③お腹から出ているチューブの管理についてです。まず、収まりよく生活するために、最初はチューブを入れる巾着袋を作りました。入院中に看護師さんが作ってくれたモノを参考にして、首から吊るすようにしました。もっと良いモノがないかな~と思い、AMAZONにて「腹膜透析 腹帯」と検索してみると色々な商品が出てきました。

そこで、購入したのがグンゼの腹巻と、ベルトのようにお腹に巻く帯にチューブを潜らせる製品です。グンゼの腹巻は綿素材で、お腹を締め付けないようワンサイズ大きめなモノを選びました。チューブをくぐらせるベルトはゴム感が強めで、皮膚が荒れないかな、硬そうなので違和感ないかな~と心配でした。

夫は日中仕事をします。基本は座っている仕事ですが立ったり、座ったりするとベルトが動いてチューブも動き痛みが出るのではないかと思いました。チューブが動くと出口部分が出血したり、肉芽ができたりしそう。夫は腹巻に穴を開けて、腹巻を付けた上にベルトを巻いて使用しています。それで、痛みなく過ごせています。カーゼに滲出液や出血もありません。

入浴はまだシャワー浴です。シャワー時にチューブが邪魔にならないように、柔らかなゴム(我が家には布マスクを作るため以前購入していたマスク用ゴムがあったので使用)を首から輪にしてかけてチューブの先端をかけられるように小さな輪を作って、その輪にチューブの先端をかけてシャワーしています。今のところは、この方法で良いようです。

夫は我慢強い人です。家族や職場の人、周りにいつも心配かけまいとしています。

腹膜透析によるストレスは私の想像をはるかに超えていることでしょう。でも、夫が「大丈夫だよ。」「慣れて来たよ。」「昨日は眠れたよ。」と言う言葉に私は少し安心します。まだまだ始まったばかりの生活です。これから透析を開始したことで少しでも体が楽になったと、実感できるようになったらいいなと願っています。

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