絵本「おおきな木」の老木と向き合おう。

最近のこと

2月に入り、節分が終わりました。孫と娘が婿殿の出張での不在につき、我が家におりました。賑やかな日々でした。普段は豆まきもシッカリ行うのですが今年は行いませんでした。それでも、豆と巻き寿司は食べましたよ。孫が鬼のお面をコネコネしていたので、鬼は逃げていったことでしょう。

今年の我が家は息子が転職することになり、長女が復職(産休、育休の終了)、次女は就職活動です。加えて、私も夫の扶養から外れてもうチョビット働くこととなりました。

息子には自分の話はブログには書いてくれるなと、言われてしまい病気のことや、その後の状況を書けずにいました。でも、ちょっとだけ書くぞ。元気にとはいきませんが、寛解後は就職していました。通勤ラッシュ時の電車は避けて徒歩で会社へ通えるよう、高額な部屋代を支払いつつ勤めていました。今思えば、後にコロナ感染症が流行り、電車に乗らずに生活できたことは良かったと感じます。

今までは会社員と研究者の顔で過ごしていましたが、これからは先生と研究者でいくようです。家族としては、息子が果たして先生ができるのか些か心配です。とにかく、本人の頭の中でのスピード感と他の人(家族や周りの人)のスピード感が合わない。大丈夫なのかな?いつも助けてもらっている次女が一番心配しています。お兄ちゃん、学生さんに解る様に教えられるのかな?と。

長女は復職です。1歳の誕生日を待たず、孫を保育園へ入れることが決定しました。娘はウェブデザインの仕事をしています。私も次女が1歳になってから仕事をしたけど、朝の別れが切なくて何度泣いた事か。ギャンギャン泣く娘の手を振りほどいて、職場まで私も泣きましたね。半年ほど続いたと思います。何度も私が働くことで、この子に大きな負担をかけているのではと悩みました。それでも、友達と楽しく遊べるようになってからは私も娘も楽になりました。

これから長女にもツラい日が来るでしょう。仕事を終えてからの時間はたくさんスキンシップすることで、次の日も頑張れます。でも、根が真面目で頑張り屋さんなのでチカラの8割で余裕を残しながら生活して欲しいです。

次女は昨年から引き続きの就職活動です。兄姉の助言、叱咤激励を受けて前へ前へと突き進んでいます。明るく気遣いがあるけど正義の刀を振り廻し、自分を曲げない強さがあるのに繊細で自信のない娘は見ていて面白い。小さなころから、愛されキャラな次女は出会った人達に沢山チカラやご縁を頂いて大きくなっている。それって、凄い強みだなって思う。お兄ちゃんやお姉ちゃんがとても賢く、すごい大学へ行ったのに自分は・・と思っているらしいが比べる必要がない。

次女には人としての魅力や個性がある。流氷を砕いて突き進む船のガリンコ号みたいにガンガン進んで欲しい。私はその船に乗ってわぁ‼すごい、すごい‼と楽しみたいです。

子供達が大きくなって、みんな成人しているのに、こんなに楽しい気持ちにさせてもらえるなんて幸せだ。私は子供と何もかもが違う人間なのに、子供達の人生に関わらせてもらって楽しい想いができている。有難く、自分の人生のおまけにしては大当たりすぎるなぁ~と思う。

私は子供がいたから人生が楽しかったんだと思う。剣道もピアノも合唱も大学生活も知らない世界だった。お勉強ができる子供のお母さんと言われて自分とのギャップに戸惑ってみたり、子供の学友の父母会で友人が増えたり、色々な幼稚園や学校へ通わせることができて沢山の発見があって学びを得たり。

でも、少しずつこれからは変わっていかなければならないとも思う。いつまでも、子供達の人生には関われない。役割は終わっていくのだ。家族は変わっていく。どう考えればいいのかな。自然にそうなるのかな。

絵本の「おおきな木」のりんごの木みたいに生きられたらいいな。リンゴがならなくなった老木にできることを考える準備がもうそろそろ必要です。今は老木となってきた自分と向き合う覚悟を持てるように生きていきたいです。先日、57歳になって2月雪深い景色を見ながら、そう思います。

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